親は子どもより上と思うから、自分の考えを注入したくなる
ブログは朝(7時37分)にUPします。次回は4月7日です。
【質問者】娘は「お母さんは私の話をしてるのに、どうして途中から割り込んでくるの」って。
でも、自分ではそういうつもりはないんですけど、娘は私が話をすると必ず「お母さんは言い始める」っていうんですよね。
で、それを聞いて来てって言われちゃったんですけど。自分ではそのつもりがないから、つい出ちゃうんですよね。
それとあと、何かマイナスの面が出て来てしまって、良い事を言えばいいのに、相手に対してもやっぱりマイナスを言うって。
どうしてそういう心が出てくるのか。だから、それをどうしたらいいか聞いて来てって。先生、よろしくお願いします。
【佐藤康行】わかりました。これはね、時代の移り変わりと関係がある。だから、娘からしたらお母さんは一昔前の人でしょ。
で、一昔前の人はそういう環境の中で育って来たわけ。じゃ、もうちょっと厳密に言いましょう。私は戦争と関係があると思っている。
お母さんのちょっと前、戦争があったでしょ。お父さんが戦争に行く。そしたら、当然、鬼畜米英ってね
「あいつらは鬼ちくしょーだ、殺しに行け」って命令が下るわけ。でも、誰も殺されるのも嫌だし殺すのも嫌だ。
日本は、その前は戦争の時代だった。日本国内だけでも国盗り戦争がありました。
徳川家康も織田信長も武田信玄も殺し合いやってたんですよ。
天下なんて、別に誰かが統一する必要はない。みんな死んでいないじゃないですか。意味のないことをやってる。
そして、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦って戦争の歴史だった。で、戦争に行かせるのは教育なんですよ。
教育で徹底的にその人の考え方を無くして、上からかぶせるかぶせ型なんです。「言う事聞かなきゃひっぱたけばいい」と。
場合によっては銃殺だ、と。嫌でも何でも行かなきゃいけない。そういう教育。
かぶせ型の教育しなきゃ、「自由にやれ」って言ったら誰も戦争なんか行かない。でしょ?そういう風にかぶせ型の教育をする。
で、終戦になる。その教育でやってって意識を統一してたのが、その人が社長になり、部長になる。
でも、そういう時代じゃない。ひっぱたいたり憲兵だとか。
そしたら、口で言う。ガンガン口で言う。これを「パワハラ」っていうじゃないですか。パワハラってずいぶん流行りましたね。
ハラスメントが。でもその第二世代、戦争の第三世代っていうのはもう変わって来てるわけ。
私から見ると凄く第二世代とか第三世代とかは逆転してるわけ。
本当は子供から教わらなきゃならないのに、親がどうしても自分が上だと思うから、だから自分の考えを注入したくなるわけ。
自分の影響を受けてほしいから。もう時代は全く変わって来てる。上から注入するやり方じゃなく、引き出すやり方。能力を引き出る。
やる気を引き出す。個性を引き出す。全部引き出す。医療免疫力を引き出し、生命力を引き出し、生きる勇気を引き出す。全部引き出すんです。
だって真逆になればいいわけ。今のちょっとね、聞く方に回ればいい。「今言ったのもうちょっと教えて」って。
「へー、凄いわね。そうなの、そうなの。」って。そういうふうに相槌を打つように聞けばいい。誰か歌ったら手拍子ってあるでしょ。
そういう感じで聞くの。「あ、そう。それは素晴らしい」そういう事、そういうふうに気づいたのね」ってそういう会話をしてみたらいい。
ありがとうございました。